今年、初めての映画です。

待ちかねていたミヒャエル・ハネケ監督の「白いリボン」がようやく昨日から京都でも公開。

2009年カンヌ国際映画祭パルムドール大賞受賞作品。

前評判が高かったせいか満員でした。

白いリボン

第一次大戦前夜のドイツ北部の静かで厳格な村が舞台。

冒頭

「これから話すことがすべて真実かあまり自信はない。

それでも、あの奇妙な出来事を誰かに話しておくべきだと私は思う。

あの出来事こそがおそらく、当時の我が国そのものなのだ。」

という断りから始まる。

ひとつの事件がきっかけでやがて罰の連鎖、そして不穏な空気が村を包んでゆく。

一応犯罪サスペンスですが、犯人を明かさず、観る者が想像力を働かせながら

不信、不安を感じながら観ていくという映画です。

一見静かな村に実は蔓延っている悪意、猜疑心、嫉妬などが徐々にあぶりだされていきます。

いつしか不穏な世界の行き着く先は大戦の勃発、

そして最後にはナチスの台頭を暗示して終わります。

 

幼い時のようにいつまでも純真無垢でいることの誓の意味で腕にまかれる白いリボン

大人たちの道徳や時には不条理に抑圧された子供達が次第に不気味な存在になってきて

おそらくいくつかの事件の犯人はその子供達で

彼らがやがてヒトラーのナチスを支える存在になっていくことを暗示しています。

 

2時間24分という長い映画、モノクロで音楽もないという地味な映画、

モノクロ画面の白い字幕がちょっと見づらかったですが

その美しすぎる映像に釘付けになりました。

今年は初っ端からいい映画をみました。★★★★★

予告編 ↓

 [youtube]http://www.youtube.com/watch?v=LFdw_wwaB-k[/youtube]

パンフレットより↓

「マルティンへ(マルティンというのはこの映画の主人公の少年の名前)

世界は壊れない、大人たちは言った。

無垢と純潔を強制する白いリボンがあなたの左腕に巻かれた。

あなたは感じていた。世界は壊れている。

しかし、あなたもその仲間も、言葉にするすべを知らなかった。

どのように壊れているか。具体的な知識もなかった。

白いリボンに束縛されながら、あなたたちは、扉の向こうの黒い翳を感じた。

不穏。不安。不条理。

リボンが取り去られたとき、壊れた世界が具現化され顕現した。

子供は、やがて、大人になる。

大人になったあなたたちは、僕らの左腕に、(輝かしい)腕章をあたえた。

エルヴィン・レンバッハ」

 

選ばれし少年達の夢と希望の先には非常な敗戦が待っていました。

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