先週15日(土)にNHK BSプレミアムで放送された

「早過ぎたひと 世紀の伊達男 加藤和彦」を見ました。

 

天才音楽家 加藤和彦・栄光と苦悩  安井かずみへの献身愛
「あの素晴らしい愛をもう一度」など名曲を生みだした加藤和彦は二年前の2009年10月
自らの命を絶ちました。音楽だけでなく、生き方そのものに強烈な美学が貫かれていた。
加藤がいなければ、日本の音楽シーンが10年遅れていたともいわれる。
天才の素顔とは。楽器、洋服など、加藤の膨大なコレクションに囲まれながら。

 

といった内容の番組でした。

 

軽井沢のホテルで亡くなったというショッキングなニュースから二年になるのですね。

 

加藤和彦というと僕たちの世代よりも少し上になるので

あまり詳しくは知らないのですが、

中学生の時、文化祭で先輩が歌っていた「あの素晴らしい愛をもう一度」が

僕がギターを始めるきっかけになったことを思い出しながら見ました。

「かなしくてやりきれない」もその当時本を見ながらよく練習しました。

 

加藤さんが音楽を担当した映画パッチギ!での「イムジン河」も良かった。

パッチギの原作者で主人公本人、「帰ってきたヨッパライ」や「イムジン河」の作詞をした

松山猛さんのインタビューも番組中何度も出てきましたが、

今から22年ほど前に当時出していた商品カタログに松山さんのインタビュー記事を

掲載したこともあり、地元京都が舞台の「パッチギ!」は特別大好きな映画です。

 

話がちょっとそれましたが、

加藤さんてとにかくお洒落でカッコいい人だとは思っていました。

今回、この番組を見てあらためてそのカッコよさを再認識しました。

 

全てが他の誰とも違っていました。

彼の音楽が当時それほど評価されていなかったのは、ロックとかフォークとか

特定の分野に限定できないという理由もあったようです。

 

バンドメンバー募集が音楽雑誌ではなく当時発刊されていたファッション誌のメンズクラブ

フォークブームに火をつけた張本人でありながら

学生運動とも連動した強烈なブームの真最中にはそんなものは自分には合わないと

さっさとアメリカへ行き、日本のヒッピー第一号となる。

(このエピソードはパッチギ!のオダギリジョーがダブります)

でもアメリカよりも、イギリスで当時流行っていたグラムロックの退廃が好き

ファッションへのこだわり、

運転免許を持ってないのにロンドンへロールスロイスを買いに行く

など

数々のエピソードも紹介されていました。

 

加藤さんの書いた本の紹介で特に印象に残った言葉は「ワイルドとエレガント」

加藤さんはとにかくエレガントでありたいと何時も考え行動していたそうです。

「エレガント」とは訳すと「優雅」、加藤さんの解釈では「エレガント」を

「したいと思ったことをなんらかの理由でしないこと」だと言います

道ひとつ渡るにしても、きちんと信号が青になるまで待つのがエレガンス。

一方、エレガントの対極はワイルド、そのまんまの意味で野生的・動物的。

したいと思ったことを、そのまましたいようにやる。

(それがカッコいいと思う人もいるかもわかりませんが・・・・・)

でも僕は加藤さんの感覚に共感します。

 

一流のモノを身につけ、一流のモノにこだわらないと人を感動させられる音楽は作れない。

経済的な事情もあるのでなかなかそのとおりには行きませんが、

出来る限りそうありたいと思います。

 

歩き方もエレガントを心掛ける、

まっすぐ前をむいて堂々と歩くべき、それがちょっと昼飯を食べに行くのだとしても。

爪楊枝などはもってのほか、ウインドウが気になっても見ない、

財布はぜったいにお尻のポケットにはいれない、ジャケットの内ポケットに入れるもの、

お尻のポケットにはなにも入れない。

それじゃ、なんでお尻にポケットがあるのか?

だから、入れたくても入れない、それがエレガントなんです。

なるほど!

 

でも番組後半の安井かずみさんに先立たれたあとの加藤さんは見ていてつらくなりました。

加藤さんではなくなったかのような、エレガントではなくなったかのようなその後の人生

最後に自ら命を絶ったのは加藤さんの考えるエレガントな人生の終え方だったのでしょうか。

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